歯が欠けた。なるべく削らずに治療したい。
投稿日:2024年1月4日
カテゴリ:虫歯治療
歯が欠けて食事の時に物が詰まるようになったので診てほしいという主訴で来院した患者さんがいらっしゃいました。
なるべく歯を削らずにかけたところだけを詰めることは可能ですか?という希望がありました。
当院では歯をなるべく削らないMI治療を行っているので患者さんの希望に沿うことができることを伝えました。
実際にマイクロスコープで拡大して歯を見ていきました。
画像をみると歯がかけているのがわかります。そしてかけている部分が虫歯になっていました。
ただ欠けたわけではなく一部虫歯になって、薄くなった歯質に力がかかって欠けたのでしょう。
実は虫歯の判定は難しく、多くの先生が感覚で行っています。
しかし、う蝕検知液というものがあり、ある程度視覚的に判定することができます。
この検知液が全てではないですが、虫歯と健康な歯質の判断にとても有用です。
少しの手間になりますが、当院では必ず使用しています。
今回染め出してみると、かけているところが全体的に染まってきました。
ただかけているだけではここまで染まりません。内部が虫歯になっているのがわかります。そして、染まっている周囲は、全く染まっていません。健康な歯質であるということです。
このように虫歯の範囲や深度と、健康な歯をはっきりと明示することはとても大切です。そして記録に残すことで、患者さんもかけただけじゃなく、原因が虫歯、つまり磨き残し等があったことがわかります。
虫歯を取り除いていきました。
意外に深くまで虫歯がありました。MIはとても良い考えですがたまに危険なことが起こりま。それは、削らないことに固執しすぎて虫歯を残しすぎて、数年後に再発して、神経まで取ることになる場合があります。削りすぎてはいけませんが、削らなさすぎるのもいけません。
治療後の画像です。
ダイレクトボンディング法で一回で詰めました。
段差なく綺麗に詰てあるのがわかると思います。
色合いも大事なことですが、私が気をつけているのは、二度と虫歯にならないように、虫歯を取り残さずに段差なく汚れがつきにくい形態にすることです。
一度治療した歯が何度も治療になる経験をしたことがある方は多いと思います。
しっかりと精度の高い治療を受けて、二度と虫歯にならないようにしましょう。
虫歯治療でお悩みで調布市の歯科医院をお探しの方は柳沢歯科医院にご連絡ください。
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