歯の根っこには様々な形態があり、マイクロスコープで見るとはっきりとわかります。

投稿日:2023年10月31日

カテゴリ:根管治療

歯は人それぞれ様々な形態をしています。まず歯の根の数が人によって違い、根に穴の形もそれぞれ違います。そして歯の根っこは真っ直ぐだったり、湾曲していたり、くっついていたり、短かったり長かったりしています。根の形は治療するときに大きく影響します。

根の治療

歯髄炎や根尖性歯周炎という病気になると根の治療(根管治療)が必要になります。

歯髄炎や根尖性歯周炎の原因は細菌です。細菌を除去することで治っていきます。

道具を使用して根の先までアプローチして、洗浄液を染み渡らせてきれいに洗っていきます。

ただ歯はとても小さですし、暗く見えにくい、そして根の形は様々あり、口の中は細菌だらけです。

だから一般の根管治療の成功率は3割〜5割ほどしか成功しないという報告もあります。

とても低い成功率ですが、道具が制限され、時間もかけられない一般的な根管治療では仕方がないと思います。

様々な根管形態

真ん中にまるい穴が空いているパターン。

このような形であればわかりやすいです。しかし、根の先の方で曲がっていたり、小さく枝分かれしていることも想定しないといけません。

楕円形です。

2個の穴がくっついているパターンが多いです。

汚れが溜まっていることが多いのです。

 

2個のパターンです。

これは下の奥歯に多いです。

下の奥歯は2、3、4個の可能性があり、湾曲も強いことがあるので、CTなどでしっかり見る必要があります。

根っこが3個あるパターンです。

これは3個ですが、小さい穴がもう一箇所あって4個というパターンもあるので慎重に探さないといけない形態の一つです。4個目は特に見逃しやすいのでマイクロスコープが必須です。

これはアルファベットのCのような形をしている根管で、下の奥歯によく現れる特殊形です。特殊なんですが、アジア人は頻繁に現れます。

これはマイクロスコープなしでは治療は難しいです。

細い穴をアプローチするのはまだできますが、このように繋がっているのをきれいにするのは超音波のチップなどがないと難しいです。

根管治療に必須道具

根管治療はマイクロスコープ、超音波チップ、ラバーダム、CT、ニッケルチタンファイルなど様々な器具が揃って初めて高い成功率を出すことができます。

根管治療に失敗すると次は抜歯になってしまうかもしれないので、歯をしっかり残したい方は根管治療に特化した歯科医院で治療をするのをお勧めします。

根管治療でお悩みの方で調布市の歯科医院をお探しの方は柳沢歯科医院にご連絡ください。