実は難しいむし歯治療
投稿日:2023年10月29日
カテゴリ:虫歯治療
むし歯とは?
細菌の産生した「酸」などにより、歯が溶けてしまう疾患のことです。実際に取り除かなければならないむし歯になっている部分触ると朽木のようになっており、この部分を「軟化象牙質」と呼びます。
このむし歯を取り除く治療ですが、実はとても難しく、取り残してしるケースが散見されます。そして、むし歯の取り残しにより、多くの問題が後に生じ、根管治療の失敗になっているだろうケースもあるのです。
実際にマイクロスコープで拡大し、むし歯の部分を見てみると、
茶色くなっています。
この部分を特殊な先の尖った器具で触ってみると、
やはり朽木のように柔らかくなっていました。
この歯ですが、根の先に炎症があり、細菌感染が強く疑われました。断定はできませんが、このむし歯の取り残しが原因となっている可能性があります。
まとめ
むし歯の治療は、実際に考えられているよりもはるかに難しく、精度の高いむし歯治療を行う場合には、もうマイクロスコープは必須と言っても過言ではないと考えています。
マイクロスコープのないむし歯治療は「顕微鏡のないミジンコの観察」と同じです。精度の高い治療を希望される方は、ぜひご相談ください。
柳沢歯科医院
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