破折ファイルの除去

投稿日:2023年10月23日

カテゴリ:根管治療

根管治療ではファイル、リーマーと言う細いネジ状になった針のようなものを使用して汚れをかき出したり、根管内を探ります。画像で見るとこのようになります。

歯の根の内部を探るので、とても細いです。

ファイルはさまざまな太さがあり、それぞれの根の太さに合わせて使用します。

破折ファイル

このファイルは一つ問題があります。それは、根の内部で引っかかると折れることがあるのです。

これを破折ファイルと呼びます。

短く折れたり、長く折れたり、曲がって折れてしまったりさまざまあります。

破折ファイルほとんどの歯科医院で取り除くことができません。そしてとても小さいので治療した先生も気づかないことがあります。気づいても取り除くことができないので、その対応はとても難しいと思います。破折ファイルがあることをしっかり教えてくれる先生は真摯に向き合っていると思います。

破折ファイルへの対応

いくつかの論文では、破折ファイルは無理に取り除く必要はないと言われています。それは、滅菌されているきれいなファイルであれば、折れて根管内に残ってもそれ自体が何か問題を引き起こすことはないからです。

しかし破折ファイルの周囲が汚れていて根の先に炎症を起こしている可能性があります。その場合は破折ファイルを除去しないといけません。

破折ファイルの除去はマイクロスコープが必須です。

このように拡大して見ることで破折ファイルをみることができます。

さらに特殊な超音波のチップを使用して振動を与えて除去していきます。

かなり分かりづらいですがこの写真にも破折ファイルがあります。

この破折ファイルはかなり取れやすい場所にあったので簡単にとることができました。

これが破折ファイルです。

破折ファイルを除去し周りの汚れをきれいにしていきます。

破折ファイルの除去はとても難しい治療です。

マイクロスコープを使用してかつ高度の技術や経験が必要です。

根管治療や破折ファイルでお悩みの方で調布市の歯科医院をお探しの方は柳沢歯科医院にご連絡ください。