被せ物は型取りがとても大事

投稿日:2023年10月11日

カテゴリ:根管治療

虫歯が大きいケースなどは被せ物をして歯としての機能を復活させます。

被せ物にはさまざま種類があり、それぞれのメリットがあります。

しかし、それよりももっと大事なのは被せ物の精度です。いくら良い材料を入れたからといって段差があったり隙間があるような精度の物では再度虫歯になったり、すぐに取れてしまいます。

そして被せ物は銀歯や金歯、白いセラミックは患者さんも一目瞭然でわかることですが、その精度はなかなか分かりません。

治療後に、被せ物の精度がいいな、となかなか感じることはできません。例えると、建物で違法建築があっても、なかなか気づける人はいませんし、問題が出て初めて気づくという感じです。

患者さんがわからない、見えないところを丁寧にやれるかどうかというところが歯科医師がプライドを持ってやれるかどうかの大事なこだわりだと思います。そしてその患者さんが気付きにくいところを丁寧にやることでその歯を長期に保存させることにつながります。

これは型取りをする前の歯の状態です。

この歯の歯茎に糸を入れいています。圧排糸と言います。

これを巻くことによって歯と歯茎の境目を明示することができます。

歯の際の部分と歯茎が分かりやすくなることで、作られた模型がシャープに再現され、技工士さんがその模型で被せ物を作ることができます。これが型をとった物です。当院では型取りした後、患者さんの前で顕微鏡でチェックします。

歯と歯の縁と歯茎のラインが出ているのを確認します。

これが結構難しく、唾液や血液が混入したり、気泡が混入し形がはっきりしないことが多々あります。

曖昧な精度でもある程度は作ることが可能です。セメントでくっつけてしまえばいいのですから。

しかし、それでは隙間ができてしまい、脱離や再度虫歯になってしまいます。だから治療時間の短い簡単にやった銀歯や詰め物などは取れたり再度虫歯になってしまいます。

しっかり形を整えて圧排糸を入れて、型取りをして確認をします。そして、気泡などで精度が悪い場合は再度型取りを行います。

しっかり取り直すこともとても大事です。型取りは毎回一発できれいに取れるわけではありません。

根の治療をした後や虫歯が大きくて被せ物をする方でお悩みの方で調布市の歯科医院をお探しの方は柳沢歯科医院にご連絡ください。