糸ようじ(フロス)で気づいた虫歯

投稿日:2023年8月5日

カテゴリ:虫歯治療

ある患者さんが奥歯の糸ようじ(フロス)をしたときに引っかかる感覚があり、歯が欠けたりしていないか心配になり来院されました。

口腔内を肉眼で診査したところ特に虫歯やかけている感じはありませんでした。

口腔内の写真です。実際は肉眼でみるともっと暗くて小さく見えます。

しかし、奥歯の間にフロスを通してみると、確かに引っ掛かりほつれてきました。粗造になっていたり、かけている部分があるの可能性があると思い、マイクロスコープで確認してみました。

マイクロスコープで確認すると確かに歯と歯の間が黒く透けている感じがします。

このような色になっている時は、歯と歯の間の汚れのせいで虫歯になっていることが多いです。

レントゲンを撮って確認したところ虫歯が写っていました。

コンポジットレジンでの治療を希望を認め、虫歯を削っていきました。

歯の表面を削ったところです。

内部がドロドロに溶けていました。

虫歯染め出し液を使用して虫歯だけの範囲を視認できるようにします。

虫歯が染まりました。

染まったところを残さないようにしっかり削ります。

この工程をしっかり行わないと、虫歯の取り残しをしてしまい、再度虫歯が進行してしまうことにつながります。

ほとんどの先生が虫歯を感覚だけで削っています。もちろん私も手指の感覚、色、硬さ、見た目など様々な知識や経験から判断して虫歯を削りますが、その中に虫歯染め出し液での判断もとても重要だと思っています。手間がかかるからといって、省いて虫歯の取り残しをしている先生はとても多いです。実際当院には他院からの治療のやら治しがとても多いです。

少しの手間を丁寧にやることで歯を長持ちさせることができていると実感しています。

治療後です。

綺麗に詰めてあるのがわかると思います。

虫歯治療でお悩みの方で調布市の歯科医院をお探しの方は柳沢歯科医院にご連絡ください。