精度の高い虫歯治療の大切さ

投稿日:2023年2月9日

カテゴリ:虫歯治療

現在小さい虫歯治療で一番使用されているのはコンポジットレジンという樹脂の材料です。

このコンポジットレジンは、光で硬化し、歯と直接くっつくという性質があります。

しかし、お口の中で直接行うため、視野が悪く、狭い範囲、唾液に濡れるリスクなどがありとても難しい環境で行わなければなりません。

実際に治療したコンポジットレジンを見ても、なかなか上手にできているケースは少ないです。

精度の高いコンポジットレジンの治療にはマイクロスコープ等の拡大機器を使用して、ラバーダム等の防湿器具は必須だと思います。

そして、詰め物を詰める時間も、15分から30分ではなかなか厳しいです。相当簡単なケースであれば可能ですが、少しでも難しいケースは45分から75分くらいかかるのではないでしょうか。

歯科医院によっては、短時間で応急処置的に詰める方法としっかり時間をかけて精密に治療する方法を選択できるようになっているので、聞いてみるのもいいかもしれません。

上の奥歯の歯と歯の間をマイクロスコープで記録した写真です。

詰め物が入っているのがわかりますが、ボソボソしており、明らかに段差ができています。この状態は、噛むことに支障はありません。そして、痛みもないです。

つまり、患者さんとしては気になるところはほとんどありません。

強いて言えば、糸ようじを行った時に糸が切れることがあるくらいです。

この段差がある状態は一見問題なく感じますが、長期的にみると問題があります。

なぜなら、段差があるところに汚れが溜まり、汚れが溜まると細菌が繁殖し、虫歯や歯周病になるからです。私たちは、虫歯や歯周病にならないように歯磨きを毎日しています。しかし歯に段差があり、汚れが溜まりやすい環境であれば、相当丁寧に磨かないと虫歯になってしまいます。そして、詰め物をしたところ(一度虫歯になったところ)は、過去に汚れていたから虫歯になったわけです。そこに段差があるということはより磨きにくくなります。当然より汚れやすくなり再度虫歯になってしまいます。

皆さんも経験ありませんか?治療したところが再度虫歯になったり、詰め物が取れたりしたことを。

これはまさに精度が関係している事があります。もちろん自身の磨き方も問題ですが、汚れやすい環境であればより虫歯になってしまいます。場合によっては虫歯の鳥のこりも考えられます。

虫歯治療には精度はとても大事なのです。

古い詰め物を除去し、虫歯を取り除き綺麗にしたところです。

ラバーダム防湿を行い詰め物を行うところです。

詰め終わったところです。

最初の画像と見比べてみるとわかりますが、明らかに段差がなくっています。

この精度で治療行い、しっかりと歯を磨くことで、2度と虫歯にならずに歯が長持ちするのです。

精度の高い虫歯治療を希望して調布市の歯科医院をお探しの方は柳沢歯科医院にご連絡ください。