歯の神経をとらないようにするために
投稿日:2023年1月5日
カテゴリ:根管治療
虫歯が大きくなってしまったときに歯の神経の治療が必要になることがあります。
虫歯が大きくなる原因は、細菌が歯を溶かすからです。
虫歯がどんどん大きくなっていくと、歯の内部にある神経まで細菌が到達してしまいます。
細菌は歯の神経が在る場所まで進行すると一気に広がり、神経を侵食し、根の先の方まで進んでいきます。
そうなるとその神経は変性しドロドロに溶けてしまったり、元の状態に戻らなくなってしまいます。
そこで治療として必要なことは細菌の除去です。虫歯になっている部分と神経であった部分やその周囲の細菌を除去することになります。これが神経を取る治療(根管治療)と言います。
(神経を残す治療、歯髄保存療法などもありますが、条件が限られます)
根管治療の成功率
この根管治療ですが、一般的な保険の根管治療は全国の平均で成功率が3~5割と言われています。とても難しい治療です。失敗すると再度根管治療を行うか、抜歯になる可能性があります。
つまり、神経を抜いて根管治療を行うということは、神経のある歯に比べて一気に抜歯が近づいてしまいます。歯を失ってしまう可能性が上がります。
これを防ぐ方法は虫歯にならないことです。当たり前のことですが、虫歯にならなければ神経をとる確率はかなり抑えることができます。そして、すでに虫歯になっている場合はなるべく早く最小限の治療を行うべきです。
そのために定期的に歯科医院でクリーニングを行い、小さい虫歯が見つかったら早期に治療を受けるべきです。虫歯は痛みがないことも多いです。痛くなったら歯医者に行けばいいと思うかもしれませんが、痛くなった時には進行が大きく、神経を取ることになるケースが多いです。痛くない小さい虫歯の時点で小さい虫歯治療の得意な先生に治してもらうのがいいです。
歯科医院が「定期的にクリーニングにきてください」と言っている理由の一つはこの早期発見早期治療をおこうなうためでもあります。なかなか診療時間内にここまで説明できないので、次回クリーニングに来てくださいとしか言えてない医院が多いのが問題ではありますが、ただ綺麗にしてスッキリするのがクリーニングの目的ではありません。
これは上の歯の奥歯の写真です。痛み等はないですが、細かくチェックしていくと虫歯が見つかりました。
歯と歯の間が虫歯でした。
一見痛みもなく、穴も空いてないように見えるのに、間で虫歯になっているので表面上は気づきません。痛くないからと放置していたら神経を取ることになったでしょう。
ここから虫歯を削って神経を残しながら詰めていきました。
早期に発見し早期治療がとても大事です。
もちろん一番いいのは虫歯にならないことです。
虫歯にならないように定期的にクリーニングしましょう。
虫歯治療、根管治療でお悩みの方で調布市の歯科医院をお探しの方は柳沢歯科医院にご連絡ください。
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