虫歯だらけの銀歯の根管治療
投稿日:2022年12月13日
カテゴリ:根管治療
歯科治療で多いのは虫歯の再治療です。
実際に治療した歯が再度虫歯になって治療が必要になるケースがとても多いです。
当たり前のように患者さんも思っているかもしれませんが、治療した歯が再度悪くなるのは、いいことではありません。
本来は治療したはずですから、治っている筈です。しかし、治療した数年後に痛みが出たり、ものが詰まったり、詰め物被せ物が取れたりした経験はあると思います。
原因はいくつかあります。歯磨きができていない、歯磨きがしづらい形態、虫歯の取り残しがある、などが考えられます。
元々の一番最初の原因はほとんどのケースが患者さん自身の磨き方に問題があって汚れてしまったから虫歯になっています。しかし、治療した後に虫歯になるケースはどうでしょうか?
確かに、元々磨き残しがあって虫歯になった部位なので、治療したからといって磨き方が変わらなければ、同じところが再度汚れて虫歯になってしまいます。
しかし、治療した歯の詰め物や被せ物に不適合であれば、磨き方を改善しても汚れやすく再度虫歯になりますし、虫歯の取り残しがあった場合はいくら綺麗に磨いても再度虫歯になってしまいます。
そして、保険治療では、段差なく精密な適合で詰め物や被せ物をするのが難しいのが現実です。保険治療では、痛くなく、噛むことはある程度できるようになりますが、適合性がいい、綺麗、再治療になりにくいなどを満たして治療をするのは難しいです。
再度虫歯にしないようにするには、マイクロスコープなどを使用して精度の高い治療を行っている医院で治療を受けて、かつ歯磨きを仕方を習うことが重要です。
これは上の奥歯の銀歯の写真です。
虫歯があるために被せ物を外して治療していくところです。
この銀歯は、銀歯の下側が白くなっていますが、詰め物が入っています。銀歯を入れた後に虫歯になってのでそこだけ詰めたのでしょう。そして、さらに虫歯になってので今回治療に至りました。
銀歯を外していきました。
銀の土台が入っています。
根の治療(根管治療)をした歯は土台が入っていることが多いです。昔は金属の土台が多かったです。現在はファイバーと樹脂系のものが多くなっています。
土台を取った後です。
歯と歯の間の付近の歯質が変色し虫歯になっているのがわかります。そして気をつけなくてはいけないのは、目で見えることだけ信じてはいけないということです。
虫歯は色だけではなく、硬さも判断の基準になります。一見虫歯のように見えなくても、柔らかくなっていることもあるので、精査しながら虫歯の除去をしていきます。
これは虫歯染め出し液を使用しているところです。黒いところ以外も染まっています。
このようなところは弱い歯質なので、しっかりと除去していきます。
虫歯をほとんど除去したところです。
最初に比べるとだいぶ綺麗になったのがわかります。
ここのままだと唾液などに触れて細菌の侵入を許してしまうので、壁を作っていきます。歯の周りの壁を作ったら、ラバーダムマスクをして本格的に根の治療に進みます。
何ヶ所か古い材料が見えています。これを取り除いて綺麗なものに置き換えていきます。
根管治療でお悩みの方で調布市の歯科医院をお探しの方は柳沢歯科院にご連絡ください。
■ 他の記事を読む■