根管治療、根幹充填の後の築造。土台作成について

投稿日:2022年12月1日

カテゴリ:根管治療

根管治療は根の内部を細い道具や消毒液を使用して綺麗にしていく治療です。治療をすることで細菌が減り、根の先の膿や痛みが治ります。

細菌を取り除くことが目的なので、術野の汚染には気を使わないといけません。

治療中に唾液が入らないようにラバーダムを使用したり、治療前に消毒をします。

消毒液で満たして洗って綺麗になった後は、最終的なお薬を充填していきます。

ガッタパーチャというゴム製の封鎖材や、MTAというセメント系の封鎖材などがあります。どちらも特性があり、状況によって使用していきます。

根管充填が終わった後は土台を立てていきます。

この土台の治療もとても難しいです。

せっかく根の内部を綺麗にしたのに封鎖性が甘い土台だと意味がありません。なるべく緊密にそして強度がちょうどいい材料を使用して、精密に行う必要があります。

これは下の奥歯の治療中の写真です。根管充填が終わった後で、これから土台を作成していくところです。

根の内部にはガッタパーチャをメインにセメント系のものを繋ぎで使用しました。綺麗に形を整えてから、土台を立てていきます。

処理剤を塗っていきます。光で固まる材料なので、普段の治療の光だとすぐに固まってしまうので、遮光して効果時間を遅らせながら行います。処理が終わったら材料を流し込み、光を当てて硬化させていきます。

硬化させて後がこのような形になります。

しっかりと封鎖されているのがわかります。

これで土台は完成です。

しかしこれでは噛めないので、ここから形を整えてかぶせもを装着していくことで噛むことができるようになります。

根管治療が綺麗にできていて、上の土台の精度が悪いと再度感染指定しまいます。

保険治療で失敗が多いのは土台の精度が悪いのも一つの原因と考えられています。

 

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