虫歯の上に歯茎がのっている場合の治療
投稿日:2022年11月28日
カテゴリ:虫歯治療
虫歯の上に歯茎がのってしまうケースについて説明します。
虫歯はさまざまな位置に発生します。
噛む面や歯と歯の間、歯と歯茎の際や、一番奥の歯の裏など色々な部位に発生します。
歯と歯茎の際にできた虫歯や大きくなった虫歯は、歯茎より下の歯の部分が虫歯になることがあります。
虫歯治療は基本的には歯茎より上の位置にある虫歯が治療を行いやすいです。
なぜなら、削る時に歯茎が邪魔になったり、歯茎から出血すると詰め物をするときに接着阻害を起こす、形態を付与するときに難しくなるなどがあるからです。
実際の症例をお見せします。
一番奥の歯の裏側でかつ歯茎が虫歯になったところに乗り上げています。歯内側も汚れているのがわかると思います。何度も詰めたものが外れたり欠けたりして、磨きにくいのでしっかりとやりかえて欲しいと、悩んで当院にいらっしゃた患者様の奥歯です。
このような部位は歯磨きもとてもやりにくいので汚れやすいです。そして、汚れると虫歯と歯周病はより進行していきますのでとても悪循環です。当然放置すれば、強い痛みが出たり、パンパンに歯茎が腫れたり、場合によっては抜歯になってしまう事もあります。
さまざまなやり方がありますが、今回は歯茎を削って虫歯を取り除きました。
当然出血しています。
ここで虫歯を取り切ったら、コンポジットレジンという材料で詰めていきますが、出血や唾液で濡れていると接着することができません。
結構この過程を適当にやってしまい、すぐに脱離したり、治療したのに再度虫歯になってしまうことがあります。
出血を抑えるお薬や電気の器具を使用して歯茎を綺麗に整えました。出血がおさまっているのがわかります。
ここからさらに唾液を吸う特殊なホースを使用して、ベロと頬を排除しながら唾液を吸います。
そして、歯茎と歯の境目をよりしっかり見えるように編み込んだ糸を使用しています。
ここまで行うとしっかりと詰めることができます。
これが虫歯を詰めた状態です。
今回はここからさらに形を整えて歯をかぶせていく治療をしていきます。
詰めたところがわかりやすいようにわざと色を白目の材料を使っています。
一つ一つの工程に意味を持って、なるべくその歯が長期に持たせられるように行っていきます。
虫歯治療や根の治療で調布市の歯科医院をお探しの方は柳沢歯科医院にご連絡ください。
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