行き過ぎた歯を削らない治療。削らな過ぎて虫歯が中で大暴れ
投稿日:2022年11月19日
カテゴリ:虫歯治療
「なるべく歯を削らない治療」
ホームページでよくヒットするこの言葉ですが、この文言があるからと言っていい治療だと鵜呑みにしてはいけません。
この歯を削る削らない問題について細かく書くと、膨大な量になってしまうので、今回は症例を交えて書いていこうと思います。
ある患者さんは数年前に歯を削らない治療で何本か虫歯を治してもらいました。
しかし、痛みが色々な箇所で出たので当院に来院されました。
お口の中を見てみるとこのように詰め物が入っていました。
どのような治療をしたか、細かくはわかりませんが、患者さんが言っていたのは、「歯をなるべく削らずお薬で治す治療をやってもらった」とのことでした。
レントゲンを撮ると詰め物の内部で虫歯が進行しているのがわかったので詰め物を外して行きました。
詰め物を外し、虫歯をとっているところです。
詰め物の大きさから想像できないくらい内部に広がっています。
おそらく、虫歯を削らずにお薬で虫歯の菌を倒そうとしたのでしょうが、効果がなく、虫歯の菌の方が優位になり、どんどん内部で虫歯が進行したと考えられます。
虫歯染め出し液を使用した写真です。
内部全体に色がついています。染まっているところは虫歯の可能性がとても高い場所です。
角度を変えて虫歯の取り残しがないかチェックします。当院ではしっかり虫歯は取っていき、神経が近い所はなるべく強い刺激が伝わらないように繊細に処置を行います。
虫歯を詰め終わったあとです。このように綺麗に詰めることができました。
今のところは症状はないですが、急速に進行した虫歯や大きい虫歯は一年後くらいに症状が出ることがあるので、経過観察がとても重要です。
歯を削らない治療は、削らな過ぎて虫歯が進行してしまう危険もあります。
しっかり削っておけば虫歯の進行を止めることができたのに、削らずにお薬に頼って虫歯を残してしまい、より大きな虫歯になって危うく神経をとることになりかけました。
虫歯治療にはさまざまなやり方があるので一概にどれがいい、どれが良くないとは言えませんが、虫歯治療した歯はしっかりと経過を追ってもらう必要があります。削らない治療や虫歯をお薬で治す治療などはしっかりとレントゲンなどでの経過観察が重要です。
数ヶ月、数年単位でしっかりと経過を見てもらいその歯の虫歯が進行していないかどうか見てもらいましょう。
虫歯治療でお悩みの方で調布市の歯科医院をお探しの方は柳沢歯科医院にご連絡ください。
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