不適合な被せ物の下に潜む虫歯
投稿日:2022年10月4日
カテゴリ:根管治療
虫歯治療では、詰め物や被せ物を装着することがあります。虫歯を削り取って、綺麗な状態にすると歯の一部が欠損した状態になるので、そのままでは噛むことができません。だから、その後型取りを行ったり直接口の中で歯の形を作成して、歯の機能を回復させます。
ただ、その精度がとても重要で、噛むだけなら問題なくても、不適合なことが多々あります。
この銀歯は上の奥歯になります。
マイクロスコープで拡大して撮影したものです。
この銀歯をよく観察すると歯と銀歯が綺麗に適合していません。そして、歯と歯の間は虫歯になっています。
黄色い矢印の部分が虫歯になっているところです。
患者さん自身は、痛みなど感じていませんが、明らかに銀歯の下で虫歯になっています。
放置すればどんどん虫歯は内部へ進行してしまいます。
場合によっては、歯の大部分が虫歯になってしまったり、歯が折れてしまうと抜歯になってしまいます。
治療を希望されたので被せ物を外していきました。金属の被せ物の下には、歯と金属の土台が見えていきました。
先程の虫歯になっていた部分は黄色い矢印のところです。黒くなっているのがわかります。
金属の土台を外していきました。
内部に虫歯が進行しているのがよくわかります。
不適合だった部位に限局して虫歯が進行しています。
つまり、綺麗に被せ物が入っていればこのようなことにはならなかったかもしれません。
もちろん歯磨きの仕方にも問題があると思います。
しっかりと精度の高い被せ物をセットし、歯磨きを丁寧にやることで歯の寿命を長くすることができます。
なるべく歯を長期に保存したくて精密根管治療を希望して調布市の歯科医院をお探しの方は柳沢歯科医院にご連絡ください。
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