根管治療時のお薬
投稿日:2022年4月22日
カテゴリ:根管治療
歯茎が腫れた原因は様々ありますが、その中に根尖性歯周炎という病気があります。
虫歯が大きくなったり、被せ物の隙間から細菌が侵入して根の中へ進行し、根の先で炎症が起こる病気です。
原因は細菌です。歯の内部の汚れに住み着いた細菌が感染を引き起こしているので、お薬で一時的に症状を落ち着かせることはできますが、汚れが取れないことには、また再発してしまいます。
治療として、歯の根の治療(根管治療)というものがあります。
歯の内部に入った汚れを掻き出して、洗浄液で洗って清潔にして、綺麗な材料で封鎖することで炎症がおさまります。
しかし、歯の内部の構造は難しくとても小さく細いためにとても難しい治療です。一般の歯科医院でかなり多く行われる治療の一つですが、他の治療と違って成功率がとても低いです。
なので当院や根管治療に特化した医院などが存在し、根管治療でお悩みの方や他院からの紹介で遠方から来る方がいらっしゃいます。
根の治療は、回数がかかることが多いです。一般の医院は短い時間で回数が多く、4、5回なんなら何十回とかかるケースも多いです。根管治療に特化した医院は、長い時間をかけて1〜3回程度で終わることがほとんどです。当然、時間をかけていますし、治療技術や治療器具も違うの精度とかかる回数が違います。
どちらにせよ治療後に次の期間まで歯の内部に細菌が侵入しないようにお薬を詰めて蓋をします。
使用するお薬には種類があります
1、フェノール製剤
2、ホルムアルデヒド製剤
3、ヨウ素製剤
4、抗菌薬
5、水酸化カルシウム製剤
日本では昔はよく使用されていましたが、効果が低かったり、体にとって強すぎる効果があったり、発癌性があったりと様々な理由があるため使用頻度が少ないものもあります。
当院では世界的での研究データが多く、効果があり、体に害の少ない水酸化カルシウム製剤を使用しています。
この写真は根の治療をしている拡大写真です。
歯を上から見て、根の中を綺麗にしているところです。
しかし、まだ封鎖していいほど綺麗にはできていません。
次回の治療までの間に細菌が入ったり、繁殖しないようにお薬を詰めています。
このうえに蓋をしてその日の治療を終えます。
根の治療は細菌との戦いです。
治療中も細菌が入ってはいけないので、ラバーダムマスクが必要ですし、治療がもしっかりと効果のあるお薬を詰めて、蓋も緊密に封鎖しないといけません。
この様な一つ一つの丁寧に治療することで、根管治療の高い成功率を出すことができます。
根管治療でお悩みの方で調布市の歯科医院をお探しのかたは柳沢歯科医院にご連絡ください。
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