小さいが銀歯のやりかえ

投稿日:2022年3月11日

カテゴリ:虫歯治療

銀歯

銀歯は昔から行われている虫歯治療の一つです。

虫歯を削って金属で詰めることで、再度虫歯にならないようにして、そして、形を作って噛めるように機能を回復することが目的です。

しかし、保険の金属の詰め物は適合性が難しく、隙間や段差ができやすいです。そして金属アレルギーの問題もあります。

隙間や段差ができやすいということは、そこに汚れが溜まり細菌が繁殖します。細菌は歯を溶かす虫歯や、歯茎を攻撃する歯周病を引き起こします。

あとは金属は明らかに口の中に入っているのがわかります。芸能人でお口の中に金属が入っている人は少ないです。喋っていてお口の中の金属が見えるのは、芸能人として見た目が悪いとわかっているからでしょう。もちろん見ている視聴者もなんとなくわかっています。

当院にも、銀歯の下で虫歯になった方や、銀歯を白い歯にやりかえたい、金属アレルギーの問題、アマルガム(古い水銀を使用した金属)の除去などで希望される方がいらっしゃいます。

コンポジットレジン

現在の虫歯治療は、ここ10年でコンポジットレジンという高分子の樹脂の治療に置き換わっています。

歯にしっかりと接着するため、虫歯になりにくく、白いので見た目の問題が解消されています。

銀歯ほどは硬くないので、大きい虫歯のケースなどは適応しないですが、コンポジットレジンで対応できるケースはとても多いです。

しかし、このコンポジットレジンはお口の中で直接詰めるので、精度を高く詰めるのがとても難しいです。

精度が悪いと銀歯と同様に段差が生まれて再度虫歯になってしまいます。

より詰め物の治療に特化している医院に行って治療を行わないと長期に歯を残せないでしょう。

これをご覧の方にも治療した歯が再度虫歯になった経験や詰め物が取れたり、治療した歯の間に物が詰まりやすいなどの経験があると思います。小さい虫歯治療や銀歯のやり換えこそしっかり時間をかけて治すことで再治療を防ぐことがその歯の長持ちにつながると実感しています。

この患者さんは銀歯の治療を希望して来院されました。

何本かの歯に銀歯があり、とこどころ引っ掛かりを感じるのでこれを機に全部やりかえたいとのことでした。

銀歯を除去して、虫歯を取ったところです。

周りが青くなっているのはラバーダム防湿と言って、ゴムのシートを歯にかけて、治療するところだけを見える状態にして、唾液の侵入や舌や頬の動きを抑制します。お腹など体の手術で体に青い布で覆って術野だけ出すのを見たことがあると思いますがそれと同じようなものです。

口の中で接着するので、濡れると接着力が落ちます。唾液や湿度をコントロールできるラバーダムはとても重要です。しかし、詰め物でラバーダムを使用する先生はまだまだ少ないのが現状です。

詰め終わったところです。綺麗に詰めることができました。

コンポジットレジンは銀歯と違って歯を削る量が少ないのも特徴です。

銀歯は歯とくっつけるために表面積を増やさないといけないので大きく削る必要があります。コンポジットレジンは歯と接着するために最小限削ればいいのです。

詰め物で大事なこと

コンポジットレジンを使用していれば歯を削らずに虫歯にもなりにくく綺麗にできるわけではありません。

しっかりした技術と知識、治療方法、治療時間を確保しないといい治療はできません。

小さい虫歯をしっかり治すことで、その後、歯の神経を取らずにすんだり、抜歯にならなくて、入れ歯やインプラントのことを考えなくてすみます。

歯を長持ちするためにしっかりと検診にいき、小さ虫歯、不適合な銀歯はやりかえる必要があります。

銀歯のやりかえ、虫歯治療でお困りで調布市の歯科医院をお探しの方は柳沢歯科医院にご連絡ください。