すきっ歯の治療（審美歯科）

今回は前歯の歯と歯の間が空いている方（すっき歯）が気になる方についてです。

すきっ歯

前歯に隙間が開いていると、見た目の問題もありますが、喋る時に空気が抜けて喋りにくかったり、小さい食べ物がつまることがよくあります。

この患者さんは見た目の問題と胡麻などの小さいものが挟まるのを気にされていました。

審美修復

前歯の審美治療には、何種類か方法があります。

小さい詰め物で対応する方法（ダイレクトボンディング）、歯の表面にうすいセラミックを貼り付けるラミネートベニア、セラミックの被せ物、矯正治療などがあります。

ダイレクトボンディングは、歯を殆ど削らずに高分子の樹脂を接着して歯の隙間を埋めます。

メリットは、削る量が少ない、やり直しやすい、安価、即日で治療できることです。

デメリットは、色合わせが難しい、形態作成が難しい、劣化してくる、繋ぎ目に色がつきやすいなどです。

前歯の形を理想的に持っていくというよりは、今の隙間を目立たなくする、なるべく削りたくないという方におすすめです。ダイレクトボンディングで色や形を完璧にするのはかなりの技術がいるので、できる先生がかなり少ないです。しかし、気になるところだけを綺麗にするという目的は達成しやすいので、一番多く行われる治療だと思います。

被せ物はかなり綺麗になりますし、取れたりするリスクが一番低いですが、削る量が多いです。

ラミネートベニアは削る量は、被せ物よりは少ないですが、取れるリスクが被せ物よりはあります。ただ、ダイレクトボンディングよりは綺麗になります。

矯正治療は時間とお金がかかりますが、全体のバランスを考えて歯の並びを綺麗にできます。

ラミネートベニアと被せ物、矯正についての細かい説明はまたいつか書かせていただきます。

今回の患者さんはなるべく歯を削りたくないとの要望があり、ダイレクトボンディングを希望されました。

歯の全体の形は変えずに歯の間を埋める方法を行いました。

汚れている部分を研磨して、コンポジットレジンが接着できるように綺麗にしてから、詰めていきました。

詰め終わって一ヶ月くらいの写真です。

歯はこんなに拡大して見ることはないですが、これだけ拡大しても段差もなく色合いも問題なくできました。食べ物が詰まるというのもなくなって快適になったそうです。

1日で低侵襲で綺麗に改善できるダイレクトボンディングはとてもいい治療だと実感しています。

もちろん適応できるケースに限りがあるので、事前に診査や患者さんと治療計画について相談する時間をとってから後日治療を開始します。初診の日は診断と相談の時間になります。

すきっ歯でお悩みの方やダイレクトボンディングで虫歯治療を希望の方で調布市の歯科医院をお探しの方は柳沢歯科医院にご連絡ください。