銀歯の下に隠れた虫歯

投稿日:2022年2月6日

カテゴリ:虫歯治療

銀歯の詰め物

日本の保険治療では、小さい虫歯治療は銀の詰め物を行っていました。

この銀歯の材料は、12%パラジウム合金です。金、銀、パラジウム、銅、その他の金属を混ぜ合わせて作られています。金属アレルギーの問題もある材料ではありますが、現在も日本の保険治療では使用されています。

そして、マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)で拡大して精度を確認すると、不適合の詰め物がとても多いです。不適合の詰め物は段差や隙間があります。汚れは段差や隙間に入り込み、歯ブラシで取れづらくなり虫歯になります。経験ある方も多いと思いますが、詰め物が取れたり、詰め物の下で虫歯になることはとても多いです。

今回の銀歯も上の写真ではわかりにくいですが、不適合があり、歯と歯の間に汚れがよくつまり虫歯になっていたため、除去していきました。

金属を外していきました。

中のセメントがまだしっかりついていて、意外に問題なさそうでしたが、下の方へ削っていくと………

虫歯が見つかりました。案の定歯と歯の間の部分です。このように一見上から見ただけではわかりませんが、歯と歯の間の隙間から虫歯になるケースが本当に多いです。

そして、このケースでは進行する前に治療を行えたため、神経を保存してコンポジットレジンという詰め物で治療することができました。(ダイレクトボンティング)

歯を可能な限り削らずに詰めることができました。

ダイレクトボンディング

このダイレクトボンディングは歯と強固に接着し、段差なく詰めることができます。しかも1日で行うことができます。しかし、難しい治療なので、15分や30分の治療では逆に精度の悪いものができてしまうので気をつけましょう。当院では一本の虫歯治療に75分ほどかけて、一回で治療を終えます。

 

古い不適合の銀歯は虫歯や歯周病になるリスクがとても高いです。

当院では検診の時にリスクや今後の治療計画を相談しながら、希望があればやり替えを行っています。

銀歯や虫歯が気になってマイクロスコープでの精密治療をご希望の方は柳沢歯科医院へご連絡ください。