歯の内部の汚れをマイクロスコープを使って取りました
投稿日:2022年1月28日
カテゴリ:根管治療
根管治療におけるマイクロスコープの有用性
根の先の炎症を治すために行う根管治療ですが、なにやっているのか?というと、歯の内部の汚れを取っているだけです。単純な話です。しかし、この単純なことが、多くの歯科医院で、できていなように感じます。その証拠が、日本における根管治療の成功率の低さであり、さらに、当院に来られる根管治療がうまくいかずに悩んでいる患者さんのその治療の内容です。
この単純な根管治療がうまくいかない理由があります。これが、肉眼では内部が見えないから、です。小さな歯のさらに暗い内部の汚れは、肉眼では見えません。汚れを取るという単純なことが、実はとても難しいのです。
そんな時に、とても大きなパワーを発揮するのが、「マイクロスコープ」です。歯の内部を拡大して観察することにより、その汚れを取り除く精度が格段に上がります。
実際に、歯の内部をマイクロスコープを用いて撮影した写真を提示します。
上顎の奥歯です。中央にある穴の中ですが、
超音波チップで触ってみると、内部からは、ゴミのような汚れが、ワンサカ出てきます。
もともと、入っていたガッタパーチャポイントと呼ばれる材料も、黒くなっていて、よごれています。これでは、根の先に炎症ができるのも、納得ですね。
このように、マイクロスコープは、根管治療において、大きな力を発揮します。マイクロスコープのない根管治療なんて考えられません。
肉眼で根管治療するのは、肉眼でミジンコの観察をするのと同じです。
精度の高い根管治療を希望される方は、ぜひご相談ください。
柳沢歯科医院
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