痛みのない大きく進行した虫歯
投稿日:2022年1月19日
カテゴリ:虫歯治療
虫歯って痛いイメージありますよね。
でも、実は虫歯は痛くない期間もとても長いです。そして、一時的に痛くなって痛みが落ち着いてしまう時もあります。これで、つい治ったんだと思ってしまう方もいらっしゃいます。痛くないとわざわざ歯医者にはいかなですよね。とりあえず様子を見るでしょう。でもその間にじわじわと虫歯は進行します。再び痛みが出たり腫れた時には、神経を残せなくなったり、抜歯になってしまいます。痛くなくても歯医者でチェックしてもらうのは本当に歯を守るために効率の良い行動です。
では、虫歯ができた歯はどうなっているのでしょうか?
虫歯ついて
虫歯は歯の表面が汚れて、そこに集まった細菌の出す酸によって歯が溶けてしまう病気です。
表面に汚れが停滞しているだけであれば、汚れを取れば虫歯を削らなくても進行しなくて済みます。削らない虫歯治療が適応になる状態です。(左から1)
一度穴が開いてしまうと、その穴に汚れが溜まり、まず歯ブラシ等では清掃することができません。治療しないで放置すると、どんどん進行して穴を深くしてしまいます。(左から2、3)
この時は、少ししみる時もあるし痛みが全くない時もあります。
さらに進行すると歯の内部の神経まで到達してしまいます。(左から4)
この時は激痛がします。ズキズキいたんだり、冷たいもの温かいものでジーンと痛む、噛むと痛いなどです。しかし、場合によっては痛みがない時もあります。(左から5)
さらに放置すると、根の先で膿が溜まって腫れてきたり、歯がゆれてきたりします。
それぞれの状態で治療法は異なります。しかし、一つ言えることは、初期の虫歯で治療に介入すれば歯を削ることなく虫歯を食い止めることができますが、右に行けば行くほど、虫歯が進行すればするほど歯をたくさん削ったり神経をとったり、場合によっては抜歯になってしまいます。
少し大きな虫歯がある患者さんの歯の写真です。
一時的に痛みがありましたが、他にもいろんなところが虫歯だったので、どこが痛いかわからなくなって放置していたらいつの間にか痛みに慣れてしまったようです。
虫歯だけを選択的に取り除いていきます。そのために虫歯染め出し液を使用します。歯の内部がかなり染まっているのが分かります。先程の状態からかなり削りましたが、まだまだ虫歯は深そうです。
大分綺麗になってきました。
このように虫歯が染まらなくなったところで、処理をして穴を詰めていきます。
詰める方法にもさまざまあります。
ラバーダム防湿をしてさらに綺麗にしたところです。最初から写真を見比べるとかなり綺麗になったのがわかると思います。これだけ大きな虫歯ですがなんとか神経を残して、かつ虫歯だけを選択的に取り除いてこの後、歯を詰めることができました。
当院では虫歯治療、根管治療に特化して治療を行っています。
この虫歯も削って詰めるのに一回に75分ほどかけて、丁寧に神経を残して治療を行っております。
虫歯治療、神経を残したい治療を希望で調布市の歯科医院をお探しの方は柳沢歯科医院にご連絡ください。
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