一年以上根管治療している歯。いつ終わるのでしょうか?

投稿日:2022年1月17日

カテゴリ:根管治療

たまに患者さんから「根管治療を一年以上やっていて治らないので転院しました」「何回も治療しているのに一向に改善しなかった」などの話を聞きます。

当院や根管治療に特化している医院の根管治療は、時間を取れるのであれば1〜3回くらいで終わることがほとんどです。

時間が取れない場合で回数が増える事があっても一年はかからないです。

根管治療

根管治療は歯の内部の汚れを取り除き、可能な限り綺麗にしてお薬を詰め、封鎖していくことでその歯を残していきます。

回数が多い、長期間治療を行っていると逆に感染のリスクにもなりますし、場合によってはその歯はもう割れていて、治らない歯を何度も治療しているということも考えられます。

根管治療は回数をかけたから治る訳ではありません。

この写真はラバーダム防湿を行い、洗浄液で根管内を綺麗に洗浄した後です。このままでは再度感染してしまいますので、根管を最終的なお薬で隙間なく満たしていきます。歯の真ん中の空洞(根管)が白く満たされているのがわかると思います。

これは根管充填材といい、根管を綺麗にした後に隙間なく埋める材料です。

ガッタパーチャという経年的変化の少ないゴムを使用することが多いですが、MTAというセメントも近年では使用されています。

さまざまなメーカーの材料がありますが、大事なことはしっかり根管を綺麗にする準備をして、根管の洗浄をしっかり行い、細菌数を減らして緊密に根管充填できるかどうかです。

しっかり手順を踏んで原理原則を守って根管治療を行えば、8〜9割くらいの成功率になります。

そしてこの根管治療でうまくいかなかったケースは、再度根管治療するのではなく、別のアプローチをします。外科的歯内療法という方法で治療を行います。根管治療を行い、それでもダメなケースは外科的歯内療法を行うという事です。治療した歯を経過を追うことはあっても、何度も同じ治療を数年単位では行いません。

まとめ

根管治療は何度も行うのではなく、1〜3回くらいで基本に忠実に歯の内部を綺麗にして、緊密に根管充填することがとても大事になります。

何度も根管治療を行っても治らない、根管治療で悩んでいる方で調布市の歯科医院をお探しの方は柳沢歯科医院にご連絡ください。

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