マイクロスコープで見つけた4つ目の根の管
投稿日:2022年1月7日
カテゴリ:根管治療
上の奥歯の歯茎が腫れた・・・
患者さんは、上顎の奥歯の歯茎の腫れを訴え、来院されました。
この歯茎の腫れの原因は歯の内部に入り込んだ細菌感染が原因であり、その細菌を取り除く根管治療が必要と判断し、治療を開始しました。
見落とされた根の管を発見
土台を外し、歯の失われた部分をコンポジットレジンで補い、ラバーダムをして、内部にアプローチをしました。
マイクロスコープで内部を拡大して観察すると、根の管が3つありました。
しかし、もう一個の根の管が見落とされていることが疑われたため、
処置を施すと、
その見落としが疑われたもう一個の根の管が見つかりました。
この歯は、上顎の6歳臼歯、専門的には、第一大臼歯と言いますが、この歯には4つ目の根管が頻発します。しかし、実は、この根管が見落とされがちなのです。見落とされるということは、その内部にはびこっている細菌感染を取り残してしまうということ、つまり、根管治療の失敗に繋がります。
今回の腫れの原因が、この根管の見落としであった可能性は否定できません。このような精度の高い根管治療を希望される方は、ぜひご相談ください。
柳沢歯科医院
■ 他の記事を読む■