根管治療で大切な土台の除去

投稿日:2022年1月5日

カテゴリ:根管治療

土台の除去が重要

根管治療とは、歯の内部に侵入したばい菌を取り除き、歯とその周囲の組織の健康を保つ治療です。その細菌を取り除くためには、歯の頭に穴をあけ、内部にアクセスする道筋が必要です。根管治療後、その穴を人工物で塞ぎますが、この塞ぐ材料のことを「コア」と呼びます。

しかし、再度の根管治療が必要になった場合には、この「コア」を取り除く必要があります。このコアを取り除く精度が、治療する歯の寿命に大きく関わります。このコアの精度が低いと、変な方向に穴がありてしまったり、根の厚みが損なわれ、薄くなってしまうのです。

先日、他院で土台を外してもらった患者さんが来院されましたが、その精度が低く、穴があき、根の壁がとても薄くなっていました。こうなると、こちらとしては、どうしようもないのです。

当院では、この土台の除去をマイクロスコープを用いて、可能な限り、精度よく行なっています。

あるケースの写真を提示したします。

コンポジットレジンを用いて土台が装着されていました。土台のきわが茶色くなり、虫歯になっていました。

これを、マイクロスコープを用いて、精密に取り除き、

無事に取り除くことができました。

このように、根管治療をする歯の寿命を保つためには、この「コアの除去」がとても大切です。このような根管治療を希望される方は、ぜひご相談ください。

柳沢歯科医院