肉眼では除去しにくい土台
投稿日:2021年12月24日
カテゴリ:根管治療
根管治療とは?
歯の内部が細菌感染すると、その細菌感染に身体が反応し、歯髄と呼ばれる(簡単に言うところの神経)軟組織にダメージが起き、痛みが出たり、根の先で炎症が起きて、歯茎が腫れる、などの症状が出てしまいます。この細菌感染を歯の内部から取り除き、歯とその周囲の組織の健康を守るのが、根管治療です。
歯の内部へのアクセスが大切
歯の内部の感染を取り除くためには、歯に穴を開ける、いわゆるアクセスが大切です。このアクセスが、根管治療の成功にとても大切です。しかし、このアクセスがとても難しいのです。特に、再根管治療の場合は、すでに土台が装着されているので、これを、余計な歯の部分を削らずに取り除くのが、非常に困難です。この除去しなければならない土台には、様々なものがありますが、特に難しいのが「CRコア、ファイバーポスト」と呼ばれるものです。
これらの材料は、歯の色と似ているので、見た目が良い、と言うメリットがあるのですが、しかし、根管治療がうまくいかず、再度治療が必要になった場合は、これを取り除かなければなりません。
これが難しい!
実際にCRコアをマイクロスコープで見てみると、
このような感じです。どこが境目か、マイクロスコープで見ても、わかりづらいです。
湿らすと、もっとわからないです。
マイクロスコープで見てもわかりづらいので、肉眼などでは、わかるはずありません。おそらく、肉眼で治療するようものなら、どこが歯の部分か、どこが土台の部分かわからず、どんどん余計な歯の部分を削ることになるでしょう。
恐ろしいです。
当院では、これらの土台を、わかりにくいながらも、マイクロスコープを用いて丁寧に除去します。この土台の除去の精度が、治療している歯の寿命に大きく関わるといっても、過言ではありません。
このような精度の高い根管治療を希望させる方は、ぜひご相談ください。
柳沢歯科医院
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