土台の処置の時の歯の削りすぎには注意
投稿日:2021年10月22日
カテゴリ:根管治療
歯の残っている量は重要
根管治療を受けた歯は、長持ちするために、治療後、咬む力に耐える必要があります。この咬む力に耐えられるかどうかの、一つの重要ポイントが「残っている歯の量」です。ケースにもよりますし、歯の頭の部分(専門的に言うと「歯冠』)なのか、根の部分なのか(専門的に言うと「歯根」)にもよりますので、一概に「絶対にそう」と決めつけることはできませんが、多くの場合が、歯の残っている量が多い方が、長持ちには有利です。
土台の処置のために削りすぎているケースがある
この歯の量ですが、治療上、様々な理由で削らざるを得ない場合があります。根管治療もそのうちの一つです。しかし、最も重大なダメージが起きるのは「土台の処置」の場合と感じています。
これは、ある歯科医院から根管治療を依頼された患者さんの土台の除去後の写真です。歯に穴が開くほど薄くなってしまっていました。こうなっては、咬む力に耐えられる可能性が低くなり、壊れてしまうリスクが高くなります。
根管治療も大切ですが、個人的には、土台の処置の方が、歯の寿命を保つためには、重要と考えています。
柳沢歯科医院
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