右上の歯茎の腫れが治らない・・・
投稿日:2021年10月3日
カテゴリ:根管治療
根管治療したが歯茎に腫れが・・・
患者さんは60歳代の男性。歯茎の腫れを主訴に、他院からの紹介を受けました。
診断の結果、根管治療を行いましたが、治療後も、歯茎の腫れが治りませんでした。これは、どんな上手な歯科医師が行なったとしても起こりえることであり、これは、根管治療では取りきれなかった汚れが、治療した歯のどこかについている、と言うサインです。
患者さんと相談の結果、歯茎を切開し、根の状況を確認しながら、必要があれば、根の先を切る「歯根端切除術」を行うことになりました。
根の表面に・・・
麻酔をして、歯茎を切開し、剥離しました。その後、根の表面をマイクロスコープで拡大して、精密に確認すると・・・
このような状況でした。根の表面にラインがあるのがわかると思います。ヒビが疑われます。
この部分に、
メチレンブルーと呼ばれる青い色素を流し込み、
洗い流すと、
確実にヒビが入っているのがわかりました。
この状況を「歯根破折」と呼びます。この状況では、歯は残せないため、抜歯が通常になります。
しかし、歯根破折とわかることが大切です。中には、歯根破折しているにも関わらず、それがわからず、ずっと根管治療を受けていることもあります。
このような精度の高い治療を希望される方は、ぜひご相談ください。
柳沢歯科医院
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