再治療の必要な歯の中から出てきた汚れたガッタパーチャポイント
投稿日:2021年9月21日
カテゴリ:根管治療
再根管治療とは?
根管治療は、歯の内部に侵入した汚れや細菌感染を取り除き、歯とその周囲の組織の健康を保つために行うものですが、根管治療後、歯の内部に再度、細菌が侵入するなどして、根管治療が失敗に終わることがあります。この場合、再度根管治療が必要になります。このようなケースを「再根管治療」といいます。
再根管治療でも目的は同じで、内部の汚れ、細菌感染を取り除くことです。
ガッタパーチャポイントが汚れている
この再根管治療の場合、以前に治療した先生が充填した最終的な材料である「ガッタパーチャポイント」が内部に入っていますが、これが細菌感染している可能性があるので、取り除く必要があります。
ここでは、その取り除いたガッタパーチャポイントが汚れている写真を提示します。
ある患者さんの再根管治療が必要になった歯の内部に充填されているガッタパーチャポイントです。オレンジ色のものが、それです。
これを、
マイクロスコープで歯の内部を拡大して観察しながら、超音波チップで、熱と振動を与え、取り除きます。
最後に取り出してきた根の先に残っていたガッタパーチャポイントです。表面に黒い点々があるのがわかると思います。これが、細菌感染であり、根の先の炎症の原因です。
このように、再根管治療が必要な歯の内部は汚れています。このような、マイクロスコープを用いた精度の高い根管治療を希望される方が、ぜひご相談ください。
柳沢歯科医院
■ 他の記事を読む■