歯の失われた部分を補う隔壁
投稿日:2021年9月13日
カテゴリ:根管治療
ラバーダムの重要性
根管治療とは、歯の内部に侵入してしまった細菌感染を取り除き、その歯を周囲の組織の健康を保つ治療です。この治療を、細菌だらけの口腔内で行わなければならないため、治療中に唾液が入り込み、細菌感染が起きてしまうリスクが付きまといます。
このリスクを少しでも下げるために、当院では、ラバーダムと呼ばれるシートを口に装着し、根管治療を行います。
歯の失われた部分をコンポジットレジンで補う
しかし、虫歯が大きい場合には、ラバーダムをしても、その失われた歯の部分から、唾液が侵入してしまうことがあります。このリスクを回避するために、失われた部分を、コンポジットレジンで補います。これを「隔壁」と呼びます。
この「隔壁」を作る作業は、私の根管治療における最重要項目のうちの一つです。なぜなら、この隔壁を土台の一部としても使用するからです。この精度次第で、治療するがの寿命が決まると言っても過言ではないほどです。
実際に、隔壁をマイクロスコープを用いて作成している写真を提示します。
虫歯を取り除いた部分の写真です。歯の中央に見える赤い部分が歯の内部にある歯髄と呼ばれる何組織です。いわゆる神経です。この失われた部分に、
表面処理を施し、
レジンを盛り上げていき、
完成です。この隔壁を作ることにより、ラバーダムの隙間から、唾液が入るリスクを軽減することができます。
このような精度の高い根管治療を希望される方は、ぜひご相談ください。
柳沢歯科医院
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