中途半端に歯の部分を残すと歯が欠けます
投稿日:2021年6月27日
カテゴリ:未分類
インレーを歯の間に隙間が・・・
患者さんは40歳代の女性です。メインテナンスのため、来院されていた際に、マイクロスコープで、左上の一番奥の歯、正式には上顎左側第二大臼歯と呼ばれる歯を、拡大して確認すると・・・
メタルインレー(金属製の詰め物のこと)と残っている歯の間に、隙間がありました。
この内部を「探針」と呼ばれる先の尖った器具で触ってみると・・・
内部は空洞になり、ボソボソした汚れが出てきました。
中途半端に歯を残すことが歯の傷める可能性がある
こうなってしまった一つの理由として、中途半端に歯を残してしまい、歯が脆くなった可能性が挙げられます。こうなると、隙間から、細菌が侵入し、内部で繁殖、虫歯が再発してしまうリスクが高くなってしまいます。
中途半端に歯を残すことが、逆にアダとなる場合があるのです。
患者さんの心理からすると、歯を残した方が良い、削りたくない、といった気持ちが先行するとは思いますが、逆効果の場合が多いように感じます。
歯の部分は犠牲になり、その分、費用はかかりますが、精度の良い被せ物をして、残っている歯の部分を補強してあげることが、結果的に歯の寿命を伸ばしてくれるのです。
柳沢歯科医院
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