歯根破折の状況
投稿日:2021年6月7日
カテゴリ:根管治療
歯に致命的な歯根破折
「根っこにヒビが入っています。これは残せないので抜歯です・・・」
抜歯を経験された方で、このように宣告された方も多いかと思います。
この「根に入ったヒビ」のことを「歯根破折」と呼びます。この歯根破折は、歯にとっては致命的であり、様々な報告では、
「抜歯の原因No1」
にもなっています。
歯根破折の実際
この歯根破折には、様々な形がありますが、その中でも多いのが「垂直性歯根破折」と呼ばれるものです。
この「垂直性歯根破折」と診断された方は多いかとは思いますが、実際にどうなっているのか、見たことのある方は少ないのではないでしょうか?
なので、ここでは、この「根に入り込んだヒビ」の拡大写真を提示致します。
これが、歯根破折が起き、抜歯した歯です。歯根の中央にラインが入っているのがわかると思います。
これが「垂直性歯根破折」です。
こうなると、このヒビの内部に大量の細菌が侵入し、その細菌に対して身体が反応し、痛みや歯茎の腫れが生じるのです。
残念ながら、歯根破折で抜歯と宣告された方もいらっしゃるとは思いますが、それでも、「なぜ抜歯になるのか?」が分かれば、納得して頂けるのではないでしょうか?
柳沢歯科医院
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