根のヒビが抜歯な理由
投稿日:2021年3月30日
カテゴリ:根管治療
歯科の治療の本質の一つは細菌感染の除去
多くの患者さんが「痛み」を主訴(一番気になっていること)に来院しますが、実は、痛みは歯科治療の本質ではありません。本質の一つは「感染のコントロール」です。
「感染のコントロール」には、主に二つの方法があり、それは
歯を残しながら感染を取り除く方法
と
歯ごと汚れを取る方法
です。前者の代表例が根管治療。後者の代表例が抜歯です。
ヒビの中には細菌が侵入している
これらをふまえた上で、「歯の根のヒビ」ついて考えます。ヒビの中には、細菌がたくさん侵入してしまっています。この細菌、歯を残しながら取り除くのがなかなか難しいのです。そのため、抜歯になることが多いのです。これが、根にヒビが入ると抜歯になる理由です。
この写真に示した通り、このヒビは、細菌にとっては大きな繁殖の場なのです。
ヒビが入らないようにするために
虫歯にしないのはもちろんです。
しかし、もし、根管治療が必要になった場合には、最初に精度の高い治療を受けることです。ある科学的な報告によると、根管治療の再度のやり直し、つまり、再根管治療を受けた歯は、ヒビが入る確率が上がりあます。この報告からもわかるように、根管治療を受けた歯を長持ちさせるためには、一番最初にどんな治療をしたか、にかかっています。
精度の高い根管治療を希望される方は、ぜひご相談ください。
柳沢歯科医院
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