歯に入るヒビの恐ろしさ
投稿日:2021年3月8日
カテゴリ:根管治療
何もしなくても激痛・・・
患者さんは40歳代の女性。
話を聞くと、激痛がたまらない。何もしなくても、すごく痛い、とのこと。
歯をマイクスコープで見てみると・・・
一部黒くなっています。
この部分に尖った器具「探針」を入れてみると・・・
ゴミが取れてきました。
よくよく観察すると、ヒビが入っていました。
このヒビに沿って、歯を削っていくと、
こんな深くまで、ヒビが入ってしまっていました。
後日、再来院されましたが、痛みが治らないので、神経の治療、つまり根管治療を行うことになりました。
内部にアプローチしていくと、やはり、あるはずに神経が死んでいます。これを専門的に言うと「歯髄壊死」と呼びます。
この様に、歯に入り込んでしまったヒビから、細菌感染が歯の内部に及び、歯髄に悪影響が及ぶことが、しばしば見られます。この様な状況を「歯冠破折」と呼びます。
今回の場合は、ギリギリ歯を残すことができますが、残念ながら、抜歯になってしまうケースもあります。みなさん、歯を大切にしてください。
柳沢歯科医院
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