根の内部から大量の血が・・・
投稿日:2021年2月1日
カテゴリ:根管治療
詰め物が取れた・・・
患者さんは30歳代の女性。
左上の詰め物が取れている、とのことで来院されました。また、この歯の根の先の呼吸器の部分、専門的にいうと「上顎洞」という部分にも炎症があると他院で指摘された、とのことでした。
実際に、この歯を見てみると・・・
詰め物が外れており、内部には、茶色い柔らかい部分、つまり、虫歯になっていました。また、根管治療も施されとり、内部の感染も強く疑われました。
この虫歯で感染している部分を、マイクロスコープを用いて取り除き、さらに内部を観察すると、左上の根の入口が黒くなっていました。
歯のなくなってしまっている部分に、コンポジットレジンで人工的な壁を作り、ラバーダムをして、歯の内部にアプローチしました。
ニッケルチタンファイルと呼ばれるドリルを、この黒い部分に挿入すると、内部からドス黒い物質と一緒に大量の血が出てきました。おそらく、感染により、根の先の炎症が強く起こっている証拠でしょう。
このように、マイクロスコープを用いることにより、精度の高い治療が可能になるのと同時に、この状況を録画し、患者さんに、この大変な状況を伝えることができます。
このような治療をご希望の方は、ぜひご相談ください。
柳沢歯科医院
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