歯根破折が抜歯の理由

投稿日:2021年1月18日

カテゴリ:根管治療

歯の根に入るヒビ 歯根破折

根管治療をした歯を「抜歯」と診断されることが多々あります。この原因となる一番の理由が「歯根破折」。つまり、歯根に入ってしまうヒビです。

この→で示したのが、歯根破折。歯根に入り込んでしまったヒビです。

このヒビは、様々な原因で起きますが、この原因を確定診断することはできません。

 

なぜ抜歯なのか?

この歯根破折。なぜ抜歯なのか?

中には、痛くもないのに抜歯と診断された方も多いと思います。

では、そもそも、歯科治療は何をしてるのか?

その代表的なものが「感染の除去」です。歯にこびりついた感染を、「歯を残しながら取るのか」はたまた「歯ごと汚れを取るのか」ということなのです。前者の代表例が根管治療。後者が抜歯です。

つまり、歯根破折のそのヒビに入り込んが細菌感染は、歯を残しながらは除去できないので、歯ごと汚れを取り除くことが選択されます。すなわち、抜歯がセオリーなのです。

「痛くもないのに歯を抜かれたよ」。このような経験のある方は多いと思います。それは、もしかしたら、歯根破折により、感染がひどく、その感染を、歯ごと取り除いたのかもしれません。

柳沢歯科医院