犬歯の重要性

投稿日:2021年1月11日

カテゴリ:小児矯正

奥歯は歯ぎしりに弱い

食べ物を咬み、すり潰す際に機能する奥歯。専門用語では「臼歯」と呼びますが、この臼歯、横の力がかかると、歯が壊れるリスクにさらされます。そのため、歯ぎしりに弱いのです。

そのため、犬歯が正常な機能を果たすと、臼歯に横からの力がかかりにくくなります。つまり、犬歯が奥歯を守っているのです。

わかりづらいので、写真で解説します。・

ある患者さんです。汚れているのは、気にしないでください。

これは患者さんの右側になるのですが、犬歯を見ていていください。

→の部分です。

右に歯ぎしりしてもらうと、

上下の犬歯がスレているのがわかると思います。

すると、

奥歯が開いているのが、お分かり頂けると思います。→で示した部分です。この状況を、専門用語で「咬合離開」「ディスクルージョン」と呼びます。

この状況を保つことが、実は、奥歯を守るためには、とても重要なのです。

そのため、矯正治療は、見た目をキレイにするよりも、歯を守るために行う意味合いが強い、私は感じております。

「正常に機能している咬合は美しい」のです。

柳沢歯科医院