虫歯の取り残しは根管治療の失敗のリスク
投稿日:2020年12月3日
カテゴリ:根管治療
精度の高い根管治療を受けたいとのことで来院された患者さん
患者さんは、30歳代の男性。
他院にて、右下の親知らずを抜歯した際に、一つ手前の歯に虫歯があり、その虫歯がかなり大きく、根管治療が必要になってしまったとのこと。
精度の高い根管治療を受けたいとのことで、当院に来院されました。
奥の奥の虫歯の除去は難しい
この歯は、右下の奥の、さらに親知らず側が虫歯になっていたので、この虫歯の取り除くのが、非常に根管でした。
治療開始時の歯をマイクロスコープで確認している写真です。一部茶色くなっています。
赤く囲った部分です。この部分に虫歯の取り残しがあります。実際に肉眼で、この奥の奥の虫歯を取り除くのはとても難しいです。
これらをマイクロスコープを用いて取り除き、
歯のない部分を、コンポジットレジンで補い、ラバーダムをして、マイクロスコープを用いて、根管治療を行いました。
「虫歯の治療」と一言に言いますが、実は非常に難しいものです。おそらく、多くの治療で取り残しがあるのではないでしょうか?自分も、取り残してしまう可能性があるので、いつも、自分を常に疑いながら、治療しています。
虫歯の取り残しは、根管治療の失敗のリスクです。このように、マイクロスコープを用いて、精密に治療することで、そのリスクをかなり軽減できます。
柳沢歯科医院
■ 他の記事を読む■