ヒビがあり他院で抜歯と宣告された歯 実際は・・・
投稿日:2020年11月6日
カテゴリ:根管治療
他院でヒビが入っているとの診断された歯
患者さんは60歳代の女性。他院で、ヒビが入っているとのことで、「抜歯です」と宣告されたそうです。残せないか、とのことで、セカンドオピニオンで当院に来院されました。
マイクロスコープで、内部を見てみると・・・
ヒビは入っていませんでした。しかし、内部には、人工的に開けられた「穴」が空いていました。
これは、抜歯なのか?と言うと・・・
そんなことはありません。この穴を「MTAセメント」で埋めることにより、残すことのできる確率は格段に上がります。
本当にヒビ?が確認できるマイクロスコープの有用性
しかし、今回のケースで、本当に患者さんがよかったな、と思うことは、ヒビが入っているのかどうかの確定診断ができたことです。もしも、患者さんが当院に連絡してこなければ、そのまま、誤診で抜歯に至った可能性がありました。
実際に、根管治療を行い、この歯を残すことができました。
もちろん、マイクロスコープなどを用いた精密治療をする技術も大切ですが、根管治療をする前に、大切なのは、診断です。
診断がなければ、何も始まらないのです。
柳沢歯科医院
■ 他の記事を読む■