親知らずの移植
根管治療中の歯を放置した患者さん
患者さんは、当時20歳代の男性。親知らずを含めた右下の奥から二番目の歯、専門的に言うと第二大臼歯の根管治療を行いました。
これが術前のレントゲン写真です。
しかし、この患者さん、痛みが取れたのか、半年間この歯を放置してしまいました。
その結果・・・
こんな状態になってしまいました。虫歯が進行しすぎて抜歯になってしまいました。根管治療した歯を放置するとこんなになってしまうのですね・・・ 恐ろしいです。
この歯は、残念ながら抜歯になりますが、大切なことは、この部分をどのように補うのか?です。
患者さんと相談の結果、隣の親知らずを移植することになりました。
見辛いですが、矢印の歯を移植します。
移植後のレントゲン写真です。
その後、根管治療を行いました。
根管治療中のレントゲン写真です。根の長さを確認するために撮影しました。
治療直後のレントゲン写真です。この時点で、もう大分くっついています。術後、3ヶ月ほどです。仮歯もつけています。
術後、5年後のレントゲン写真です。今のところ、全く問題なく使えています。咬めています。良かったです。
まとめ
もしも親知らずが残っていて、その他の歯が抜歯になっtしまった場合、その残っている親知らずを移植することができる場合があります。
インプラント治療。もちろん悪い治療ではありません。しかし、できれば、自分の天然の物を使いたいですよね。
今回のようなケースに、親知らずの移植は、一つの選択肢として、とても有用ですし、何より、当院で移植を行なった患者さん、ほぼ全ての方が満足しています。
このような移植治療のできる調布市の歯科医院を希望される方は、ぜひご相談下さい。
柳沢歯科医院
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