根管治療中の歯を放置すると大変なことになります

投稿日:2020年10月29日

カテゴリ:根管治療

右下の奥歯の根管治療を行なった患者さん

患者さんは20歳代の男性です。右下の奥歯に違和感があるとのことで、来院されました。

診査の結果、右下の第二大臼歯(親知らずの手前の歯)の根管治療を行うことになりました。

これは術前のレントゲン写真です。真ん中の歯です。被せ物を外し、根管治療を行いました。しかし、その後、痛みが取れたのか、来なくなってしまいました。

 

半年後に再来院 大変なことになっていました

来院が途絶えたその半年後、再来院されました。その際の状況は、と言うと・・・

頭の部分がなくなり、歯根の部分まで虫歯になってしまいました。

これが、再来院した際の、レントゲン写真です。歯根の部分まで、黒く抜けているのが分かると思います。

こうなってしまったら、どうなるのか・・・

答えは「抜歯」です。根管治療をしている歯を途中で放置すると、こんなになってしまうのです。

恐ろしいですね・・・

痛くなったからと言って、歯科治療は終わりではありません。むしろ、痛いかどうかは、あまり重要ではありません。歯は、痛みでなくなることはありません。歯は、「細菌感染」によりダメージを受けます。

今回のケースも、痛みに左右され、結果的に、抜歯になってしまいました。

このように、根管治療を受けている歯を途中で放置すると、大変なことになります。被せ物まで、きちんと受けてください。

柳沢歯科医院

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