歯茎の腫れ 歯根端切除術後経過7年

投稿日:2020年10月26日

カテゴリ:根管治療

歯茎の腫れを発見

患者さんは70歳代の女性です。当院に20年以上、クリーニングに通う患者さんでした。定期検査の際に、右上の糸切り歯の部分の歯茎の腫れを確認し、レントゲン写真を含めた診査を行なったところ、根の先に炎症があり、根管治療が必要と判断しました。

これが、術前にレントゲン写真です。真ん中の歯の根の先が黒くなっているのがわかると思います。これが、根の先の炎症です。

このあと、根管治療を行いました。

これが根管治療後のレントゲン写真です。

通常通り、根管治療を行いましたが、歯茎の腫れが治りません。これは、根管治療では取り除けなかった汚れが、まだ歯に付いている、というサインなので、この汚れは外科的に取り除く必要があります。今回のケースは、歯根端切除術を行いことになりました。

術後のレントゲン写真です。上記の写真の糸切り歯よりも、根が短くなっているのがわかります。

このレントゲン写真は、今日、つまり、治療後、7年後です。根の先が上記のレントゲン写真の物を比べて白くなっているのがわかると思います。これは、根の先の炎症が治っている証拠です。つまり、歯根端切除術がうまくいった証拠です。

患者さんも満足してくれています。お孫さんが野球をやっていて、月に一回のクリーニングの時に、いつも楽しそうに話してくれます、嬉しいでしすね。

いくらいい治療をしても、長持ちしないと意味がないですよね。逆に、長持ちする治療がいい治療ですよね。

今回のケースも、今後、どのくらい持つかはわかりませんが、少しでも長持ちしてほしいものです。

柳沢歯科医院