歯茎の腫れ 歯の内部には折れてしまった器具が・・・

投稿日:2020年8月16日

カテゴリ:根管治療

歯茎の腫れを主訴に来院された患者さん

歯茎の腫れがあり、不安になり来院された患者さん。多くの場合、歯茎の腫れの原因は、歯にこびり付いた細菌感染です。この患者さんは、歯の内部に入り込んだ細菌感染が歯茎の腫れの原因であると診断し、根管治療を行いました。

 

歯の内部に折れている器具が・・・

歯の内部をマイクロスコープで確認すると、汚れが激しく、大変の状況になっていました。さらに内部をよく観察すると・・・

以前に治療した歯科医師が折ってしまった「リーマー・ファイル」がめり込んでいました。赤い矢印が、それです。

この器具が邪魔をして、取りきれない感染が残ってしまうため、ケースによっては、取り除く必要があります。このケースも、取り除いた方がベターと判断したため、除去を試みました。写真のように、超音波で振動を与え、

取り出すことに成功しました。これで、歯茎の腫れの原因となっている感染を除去できる確率が高くなりました。

この後、残りの感染を取り除き、根管治療を終了させました。

 

まとめ

実は、これらの折れてしまった器具を除去すべきか、そのままにするかは、議論の余地があります。しかし、ここで注目していただきたいのは、この器具を、歯を極力削らず、除去できた「私の腕」です。もちろん、これで確実治る保証はありません。が、このような精密な根管治療を受けたい方は、ぜひご相談ください。

柳沢歯科医院