フロスは必要?

投稿日:2020年3月3日

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歯磨きの割合

現在、歯磨きをしていない方はほとんどいないと思います。実際の厚生労働省の2016年の調査結果では95%の人が毎日磨いています。そのうち、一日一回磨いている人が18パーセントで2回磨いている人が49%で3回磨いている人が27パーセントです。ちなみに1969年では毎日磨いている人が80%で一日一回磨いている人が63%で、2回磨く人は15%で、3回磨いている人は2%でした。47年間で劇的に変化しているのがわかります。特に一日一回の人が減少し、一日二回の人が大幅に増加しました。そして、三回磨く人が増えて一日一回の人より増えています。これは日本人の口腔内への関心が高まり、虫歯、歯周病の予防としても良い傾向だと言えます。

 

磨き方

磨く回数の増加傾向はとても良いことだと思います。では磨き方はどうでしょうか?

よくことわざでもありますが、「量より質」と言いますよね。

回数が多くても磨き方に問題があったら意味がありません。

 

歯磨きはとてもお奥が深く、やり方も沢山ありますし、そのお口に合った磨き方もあります。そして、歯ブラシ以外の補助器具であるフロス(糸ようじ)、歯間ブラシ、舌ブラシ等あります。

 

フロス、歯間ブラシ

フロスや歯間ブラシを使用している人は31%、舌清掃をしている人は17%でした。

臨床的にはもう少し少なく感じますが、歯間の清掃はまだまだ認知が低いようです。

 

ではフロスや歯間ブラシは必要なのでしょうか?

これは様々な意見や論文があります。残念なことですが有名な論文ではフロスを使用してもあまり虫歯のなりやすさに変化はなかった、というのもあります。

しかし、実際虫歯を観察してみると歯と歯の間にできていることが多いです。

こちらの画像でも歯と歯の間に虫歯ができています。 

 

この画像は歯科用の顕微鏡(マイクロスコ―プ)で拡大して確認し撮影したものです。

 

論文としてはフロスの効果は証明されていませんが、それは、フロスを使用して虫歯にならなかった、というのを証明するのが実験に参加した人たちのフロスの技術や時間経過を追わないといけなくて証明するのが難しいからだと考えられます。

しかし、実際マイクロスコープで見ているとわかりますが、歯ブラシだけでは歯と歯の間の汚れを取るのは困難です。歯と歯の間に汚れが溜まっているのも、歯と歯の間に虫歯が多いのは事実なので、何かでしっかりと磨かないといけません。なのでフロス、歯間ブラシは必要だと感じます。

 

しっかりと歯磨きの仕方を教わって、かつフロス、歯間ブラシのやり方もできると虫歯、歯周病の予防になります。

 

まとめ

歯磨きは一日2回以上磨いている人が大多数を占めます。

磨き方に問題があれば何回磨いても汚れは取れません。

フロス、歯間ブラシも使用したほうが虫歯、歯周病の予防になります。

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