歯石とは、、、、除去する必要あるのか?

投稿日:2020年2月12日

カテゴリ:未分類

ある患者さんは虫歯の検診で来られました。虫歯はありませんでしたが、歯石がついていたので説明して除去しようとしたところ、歯石の除去する理由がわからないのでやらなくていいとおっしゃられました。

 痛みがないのに治療

歯石を除去するのはなぜでしょうか?患者さんには確かに現在痛みはありません。虫歯もありません。わざわざ痛くないのに時間とお金をかけて歯石を除去する必要があるのでしょうか?

 

歯石を除去する理由

歯石には、そこを住処にする細菌がいます。この細菌は毒素を出す歯周病菌です。歯周病になると歯ぐきが腫れて出血しやすくなったり、歯の周りの骨がやせて歯が揺れてきて、しまいには歯が抜けてしまったり、口臭の原因にもなります。だから歯石を除去するのです。もちろんすぐに歯が抜けてしまうわけではありません。ゆっくり歯周病が進行します。だからこそ積み重ねが大事なのです。

 そして、歯周病の厄介なのは痛みが出る期間が少ないということです。歯周病になってすぐに痛みがあれば歯医者に行くのでしょうが、なかなか痛みが出ない。だから自分の歯は問題ないと思ってしまいます。しかし水面下で歯周病は進行しています。36か月くらいで検診に行き、虫歯と歯周病のチェックが必要になり、歯石を除去してもらう必要があるのです。歯石をちゃんと除去してきた10年と歯石を育てて歯周病を進行させた10年。どちらも積み重ねで大きな差が出てきます。本人の選択の結果です。

大きな歯石がついていればわかりますがこの患者さんのように小さい歯石がついていることもあります。

 

これはマイクロスコープという歯科用の顕微鏡で拡大して撮影した画像です。この画像をみて説明を受ければ歯石の除去する理由がわかると思います。

 こちらが除去した後の画像です。

歯の周りの小さい粒の集まり、歯石が取れているのがわかります。

 

まとめ

歯周病の菌は歯石に住んでいます。

歯石を除去する期間は36か月ごとです。

小さい歯石はマイクロスコープで拡大して確認して除去します。

しっかりとマイクロスコープを使用して拡大し精密な治療を受けたいと調布市の歯科医院をお探しの方はご連絡ください。

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