保険診療を今すぐにやめるべきではない理由

投稿日:2019年10月7日

カテゴリ:未分類

保険診療をいますぐやめるべきではない

もちろん良い点があるのは承知ですが、これまでの通り、保険診療のデメリットが患者さんの口腔内の健康に悪影響を及ぼしていると考えられます。このようなことから、保険診療のことを悪く言い、やめたほうが良いと考えている歯科医師が多くいると思いますが、私は、すぐにやめるのは良くない、と考えています。

保険診療があるのに高額な治療費を受け入れられない

なぜなら、保険診療は麻薬のようなもので、一度この制度を利用してしまうと、この値段設定に慣れてしまい、歯科治療の本当の価値に見合った治療に対して抵抗を感じてしまうようになります。また、予防の概念がうまく浸透していない状況で保険診療がなくなれば、金銭的に多くの人が歯科治療を受けられなくなります。

歯科医師側における保険診療

このような意見もあります。安価で患者さんにとってハードルの低い保険診療は、歯科医師側の「保険」なのです。保険診療がなくなれば、保険診療で政経を立てていた歯科医院は、経営が難しくなります。また、保険診療を良くしようと、多大な努力をしている歯科医師がいることも忘れてはいけないと思います。

 

まとめ

保険診療の存在が、歯科治療のハードルを下げ、簡単に受けられてしまうため、歯の大切さがわかりづらくなってしまっているように感じます。結果、多くの人が不健康になります。しかし、このような状況が変わらないのは、保険診療が患者さんにとって、そして歯科医師側にとっても「麻薬」のようなものだからだと思います。これを無くしてしまえば、多くの人たちが困ってしまうのは明白です。

では、どのようにすれば良いのか?次回、私の提案する「保険診療との付き合い方」について説明したいと思います。

 

柳沢歯科医院