眠れないほど痛かった右下の親知らずの根の治療

投稿日:2017年10月26日

カテゴリ:根管治療

親知らずは抜歯することが多い

奥で治療しづらいのに加え、機能していないことが多く、また、患者さんがきれいにしにくい親知らずは抜歯することが多いです。

 

機能している場合は残す治療をすべき

しかし、中には、ちゃんと親知らずが生えていて、相方の親知らずとかみ合っているものもあるため、このような親知らずは、抜かずに治療すべきなのです。

 

眠れないほど痛かった右下の親知らずの治療

今回は、上の親知らずを噛み合っている右下の親知らずの治療を提示します。

右下の親知らずのレントゲン写真です。虫歯が大きく、痛みが強かったため、根の治療が必要を診断し、治療を開始しました。

歯の内部の写真です。三日月状の穴があいています。これを樋状根と言い、通常は難しい根の形です。

しかし、これを、マイクロスコープを使い、精密に治療します。

この入り口を大きくして、

よく洗い、

攪拌して、

きれいにしました。

この時点で、根の長さを計ります。

そして、最終的な材料として、MTAセメントを充填していきます。

充填し終わりました。

この治療の一連の流れを動画で提示致します。

治療後のレントゲン写真を提示致します。

根の内部に緊密に充填されているのがわかると思います。きれいに治療できました。

 

まとめ

親知らずは根の治療することが少ないのですが、このような機能しているものは保存すべきです。しかし、奥にあるため、治療は一般的に難しいです。このような精度の高い治療は一般の歯科医院では難しいのではないのでしょうか。

今回の治療で嬉しかったのは、患者さんの「快適になりました」の言葉でした。このような、良い結果を出せるよう、明日から、またがんばります。

柳沢歯科医院