1日で終わる根の治療

何回も通う根の治療・・・

虫歯が大きかったり、歯茎に腫れができたことで、根の治療を受けた方々も多いかと思いますが、よく聞く根の治療の困ることは、「何回も通うこと」だと、しばしば耳にします。これは、患者さんにとってはとても負担になることでしょう。

しかし、自分からしてみると、そんなに多く通う必要はないですし、逆に多く通うことにより、歯の内部にばい菌が入りやすくなり、良くないことの方が多いのです。

根の治療に多くの時間をかけることは、不必要なことなのです。

根の治療は一回で終われるのです

根の治療は場合によっては、一回の通院で終了することができます。今日は、そんな症例を提示致します。

ある患者さんの左上の歯です。かぶせ物と歯の隙間が虫歯になっています。

レントゲン写真を撮ると、案の定、虫歯になっています。精度の悪いかぶせ物をすると、こうなってしまいます。みなさん、費用はかかりますが、歯の健康のために、精度の高いかぶせ物を付けてもらいましょう。

話は逸れましたが・・・

根の治療が必要なので、治療を開始しました。

土台を削り、

余計な歯の部分を削らずに、土台が取れました。

この後、虫歯を取り除き、

きれいになりました。

ここで、人口の壁をコンポジットレジンで作り、ラバーダムをします。

ラバーダムができたら、根の内部の汚れを取り除きます。

こんなにきれいになりました。

汚れを取り除いた器具をふくと、こんな泥のような汚れが付いてきます。これが、根の先の炎症の原因ですね。

きれいにした後、MTAセメントを根の内部に敷き詰めていきます。

終了時点です。

ここまでの一連の処置の動画を提示致します。

治療終了後のレントゲン写真です。

根の先まで、緊密のセメントが充填されているのがわかります。

まとめ

このように、マイクロスコープを用いた精密な根管治療を1日で終われることは、患者さんにとっての負担を格段に減らせることができます。実際に、この治療にかけた時間は１時間半弱です。何度の通うより、絶対にこちらの方が良いと思いますよ。

この後、マイクロスコープを用いて、土台作りをして、かぶせ物を作る段階に入ります。

この歯が少しでも長持ちしてくれることを、心から願っています。

柳沢歯科医院