マイクロスコープを用いて見つけた根の管の入り口
投稿日:2017年9月15日
カテゴリ:根管治療
根の治療(根管治療)とは?
このブログでもたびたび説明させて頂いておりますが、根の内部の汚れを取り除く治療です。
根の管の入り口がある
根の管には入り口があり、この穴を歯科用語で「根管口」と呼びます。この根管口を肉眼で見つけるのがとても難しく、見つけられないがために根の治療が失敗の終わることも多くあります。
マイクロスコープが必須
このように肉眼では見つけることが困難な根の管の入り内は、マイクロスコープを用いて、歯の内部を拡大して観察し、見つける必要があるのです。
見つけることが難しい根の管の入り口を見つけた症例
右下の一番奥の歯の根の治療です。
根の管の入り口が二つあります。これから最終的な薬をつめる作業(根管充填)を行う前に、最終確認をしました。すると・・・
細い針金のような材料(ファイル)でつつきながら確認していると、この針金が食い込む場所を発見。
ニッケルチタンファイルと呼ばれる器具を挿入し、
振動を与え、歯を削ると、
なんと、もうひとつの管の入り口が出てきました。最終確認はとても大切ですね。
実際の治療の行程の動画をご覧ください。
まとめ
この管の入り口を見つけることができずに、治療を終了すると、根の内部に汚れを取り残してしまうことになり、治療が失敗に終わる可能性が高くなります。このようなミスをなくすために、やはり、マイクロスコープは必需品になります。さらに、このマイクロスコープを使いこなせる腕が必要です。
今回の症例は、あるベテランの先生からの依頼でしたが、先生には「柳沢先生に任せてよかった」と言って頂けました。うれしいですね。根の治療の専門Dr.は、患者さんはもちろん、紹介して頂くかかりつけ医の先生にも喜んでもらうことができます。やりがいのある仕事ができていることに幸せを感じますね。
根管治療の失敗で苦しんでいる方々が多くいらっしゃいますが、このような困った方々が少なくなるように、これからも、がんばって根管治療を行っていきたいと思います。
柳沢歯科医院
■ 他の記事を読む■