日本の子供たちの歯並びが心配
投稿日:2017年8月11日
カテゴリ:小児矯正
歯並びが悪くなる原因
歯並びが良くなるためには、歯が並ぶ土台となる顎の成長が不可欠です。その成長を促す臓器が、実は「舌」です。口を閉じ、鼻呼吸をすることが手助けとなり、舌が上顎について、飲み込む時に上顎を刺激することにより、顎は成長し、結果的に歯並びが良くなるのです。歯は舌の形に並ぶのです。
しかし、口がポカンと開き、口呼吸をしていると、舌が上顎を刺激できず、顎の成長が悪くなります。つまり、このことが、歯並びが悪くなる原因なのです。
多くの子供の口がポカンと開いている・・・
今日、多摩動物園に行ってきたのですが、そこにいた多くの子供たちの口がポカンと開いていました。と言うことは、その子供たちの多くが舌がうまく機能していないため、顎の成長が悪く、結果的に歯並びが悪くなっていることが予想されます。
顎の成長が悪く歯並びが悪いということは・・・
不健康になっている可能性が高いのです。具体的には、全身の細胞に酸素が行き渡らない、血管が痙攣を起こしている、いびきをかき睡眠時無呼吸になっている、喘息になっている、姿勢が悪く全身のバランスが悪くなっている、などの多くの問題がある可能性があります。
と言うことは、今日動物園で見かけた多くの子供達が、上記に示したリスクに侵されていることになります。これは、もう国家的な大問題。国を挙げて、この問題解決に取り組まなければならない時代が来るでしょう。
従来の矯正治療は、必要があれば抜歯をして、歯並びが悪いことを歯に力をかけて解決してきました。しかし、もうこの時代は終わるでしょう。
こんなご時世だからこそ、これからの矯正治療は、成長期の段階で歯が並ぶ顎に焦点を当て、そして、その顎の成長不足が起こる根本的な原因を修正し、歯並びが良くなる、そしてその結果、全身の健康を獲得する、と言ったものになるべきだと、私は確信しています。
このコンセプトの治療が広まれば、おそらく国民医療費の多くが削減できると思います。
みなさん、これからの時代は顎の成長に焦点を当てた全身の健康の獲得を目的とした矯正治療です。
柳沢歯科医院
■ 他の記事を読む■