拡大装置を用いて舌のスペースを確保している症例
投稿日:2017年7月12日
カテゴリ:未分類
歯並びが悪くなる理由
筋肉をうまく使えていないため、上顎を前に外側に広げることができないので、結果歯が並ぶアーチが小さくなり、歯並びが悪くなります。
具体的な筋肉は、舌です。口を閉じ、舌が上顎についていることにより、上顎は前に外側に成長しますが、口がぽかんと開き、舌が下がっていると、上顎が成長不足になります。
写真は6歳の女の子の写真ですが、前歯が全体的に反対になっているのがわかると思います。この子が待合室にいるところを観察していると、ほぼ、口は開いています。このような歯並びになってしまった原因は、口がぽかんと開き、舌が下がり、上顎が成長不足であるためです。
この子に、口を閉じ、舌を上顎につけるよう生活習慣を身につけてもらうことが、この治療のポイントの一つですが、そのためには、舌が収まるスペースが必要になります。この子はそのスペースがないため、人工的に作る必要があります。この方法がバイオブロックステージ1という装置を用いて、上顎を広げることです。
これがバイオブロックステージ1です。これを2ヶ月間つけてもらいました。
写真の拡大率は別として、装置の真ん中にあるネジが開いていること、また、前歯の隙間ができているのがわかると思います。この装置により、上顎が前に、そして外側に成長した証拠です。
当院で行う小児矯正治療のゴールの目的の一つは、舌が上顎につき、歯並びを支える、いわば永久的な保定装置の役割を果たすことですが、今回のこの拡大装置を用いることにより、その目的をこの子が果たしやすいような状況を人工的にアシストしました。
まとめ
成人の治療をしていると、歯並びが悪いため、虫歯・歯周病になっている歯が多々あります。歯並びが悪いことを放置することは、虫歯や歯周病のリスクを放置していると言っても過言ではないでしょう。当院では、子供の頃からの歯並びの治療に力を入れ、その子の一生の口腔の健康、そして、全身の健康を守りたいと考えています。このような歯科を調布市でお探しの方は、ぜひご相談ください。
柳沢歯科医院
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