右上5の根管充填とファイバーポストによる支台築造
投稿日:2017年7月5日
カテゴリ:根管治療
右上5の根尖性歯周炎
レントゲン上での真ん中の細い歯が今回治療した右上5です。根の先に黒く抜けている像ありますが、これは根尖性歯周炎という病気が歯の根の先にある証拠です。歯茎も腫れているため、根管治療をスタートし、ラバーダムをして、マイクロスコープを用いて、根管内の感染を取り除きました。
根管充填とファイバーポスト
感染を取り除いた次の治療時には、歯茎の腫れも半分程度になっていました。そのため、空洞になっている根管内を封鎖する目的で、ガッタパーチャにより根管充填を行い、その後、すぐにファイバーポストにて支台築造を行いました。
熱で柔らかくなるガッタパーチャポイントに熱を加えているところです。
柔らかくなったガッタパーチャを根の先の方に押し込みます。
さらに上の方もガッタパーチャで充填します。
根管充填が終わったあと、すぐに支台築造を行います。根管内に、いわば材料をノリ付けするため、そのノリだつく面のきれいにする必要があります。この写真は、根管の内面についた材料を落としているところです。
きれいにして表面処理をしたあと、レジンを流し込みます。
その後、ファイバーポストを挿入し、レジンが固まるのを待ちます。
実際の処置の動画を提示致しますので、ご覧ください。
術前のレントゲン写真です。二次元の写真なので、すべてを把握することはできませんが、充填がきちんと行われていることがわかります。
まとめ
歯茎の腫れが半分になったとは言え、まだ完全に治っていないため、まだ安心はできませんが、ひとまず、ここまでの治療は順調にすすんでいるように思われます。
このまま、病変が縮小し、根尖性歯周炎が治癒し、この歯が健康を取り戻すことを心から願っています。
柳沢歯科医院
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