インレーの下が虫歯になっている患者さんの治療
投稿日:2017年6月18日
カテゴリ:未分類
ある患者さんの治療です。左上7番にインレー(銀色のつめもの)が装着されており、その歯の上側には、たくさんのプラーク(歯垢)がついていました。
左上7番のインレーの下を探ると・・・
このインレーをマイクロスコープで拡大して見ると、なにやら黒い部分が・・・
ここを触ると、柔らかくなっていました。なんと、虫歯になっているのです。患者さんに説明し、このインレーを外し、内部を確認することになりました。
インレーを外すとそこには・・・
除去バーにてインレーを削ると、すぐに外れてしまいました。少しの振動で取れてしまうほど、もうほとんど取れかかっていました。
インレーが外れたあとに、内部を確認すると、土台となる材料がつまっていたため、これを取り除きました。
この土台の材料を取り除くと、その下には、なんと虫歯がありました。
中央の茶色の部分が虫歯です。つまっていたため、内部の状況がわかりませんでした。インレーを外さなければおそらく、もっと進行し、神経をもむしばんでいたかもしれません。このタイミングで、インレーを外して良かったです。
これが、虫歯を取りきったところの写真です。
その後、新たにコンポジットレジンで土台を建てました。
これらは、マイクロスコープを用いた精密治療により行いました。
実際の治療の動画です。
今後、この歯は、残っている量が少ないため、かぶせます。量が中途半端に残っている歯に再度つめ物をしても、また問題が起こる可能性が高いため、歯の補強を目的として、クラウンにします。
まとめ
自分の経験上ですが、「なにか問題がありそう・・・」と思った歯は、つめ物を外し、内部の状況を確認したほうが良いと思います。なぜなら、その内部には、虫歯があることが多いからです。患者さんとしては、痛みがないため、「なぜ治療しないといけないのか?」と思うかもしれません。しかし、マイクロスコープを用いた精密治療により、このような隠れた虫歯を見つけ、それを取り除き、確実な治療を行うことで、その歯の寿命を延ばすことができるからです。
このように、当院では、マイクロスコープを用いた虫歯治療に力を入れておりますので、調布市の歯医者をお探しの方は、ぜひ、ご相談ください。
柳沢歯科医院
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